あなたの価値ー わたしの目には、あなたは高価で尊い。ー

「自分にしかできないことは何だろう。」
「自分にはどんな能力があるのだろう。」
 こんなことを考えたことはありませんか。悩んだことはありませんか。

 現代は、これまでの時代と比べ、一人一人に自由が与えられ、だれでも自分の意思で自分の人生を選んでいける時代です。私たちは、歴史上、最も自由と可能性にあふれている時代に生きていると言えるのかもしれません。

 しかし、私たちは、それだからこその苦しさやつらさに、さいなまれています。

 何にでもなれる可能性がある時代。それは、裏返せば、「では、あなたは何をしてきたのですか?」「何ができるのですか?」と問われ続ける時代だからです。

 そこでは、いつも「あなたには何ができますか」「あなたにしかできないことは何ですか」と他の人から問われ、自分自身でも「自分にはどんな能力があるのだろう」、「自分にしかできないことは何だろう」と問い続けなくてはなりません。

 そして、その問いは、次第に、「私は何のためにここにいるのだろう」「こんな私でもここにいていいのだろうか」という悩みに変わっていきます。

 「何々ができたら」という条件つきでしか人が認められない社会では、条件を満たさない者は認められません。私たちは、会社で、学校で、時には家庭の中で、いつも条件つきでしか自分は認められていないという思いをつのらせていきます。

 そして、その思いは、「こんな自分は存在する価値があるのか」という悲痛な叫びへと変わっていきます。
 しかし、聖書に示されている価値観は違います。この世界とは、まったく異なる価値観があります。神様は、私たちにこう言ってくださいます。

 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ書43章4節)

 聖書には、この世界を造った神様が、あなたを神の作品として造ったと書いてあります。神様は不必要なものや意味のないものを造られるはずがありません。神様は目的をもってあなたを造られました。

 神様によってつくられた私たちは、「いるだけで大切な存在」とされているのです。「できる・できない」の条件を一切つけないで、「あなたは価値ある者」と言ってくださっています。存在そのものが尊いとされているのです。神様は、私たちの存在そのものを喜んでくださり、「ありのまま」の私たちを愛してくださっています。

 私たちの価値は、人には計れません。自分で計るものでもありません。それを決められるのは、神様だけです。あなたは神様から必要とされています。

 「あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と言ってくださる神様とともに生きる人生を歩んでみませんか。

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